町山智浩とウーマン村本 ワイドショーの芸人コメンテーターを語る
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(町山智浩)座るとブーッと鳴るやつ、あるじゃない? あれ、ウーピーって言うんですよ。
英語で。だから、ウーピー・ゴールドバーグってデタラメな名前なの。
(村本大輔)えっ? あの人自身はユダヤじゃないですよね。ユダヤ人の名前をつけて、
ブーブークッションの……ええっ?
(町山智浩)だからウーピー・ゴールドバーグってすっごいヘンテコな名前なの。
もう名前だけでジョークの人って日本だと芸人さんでいます?
(村本大輔)たけし軍団にいっぱい。
(町山智浩)あ、そうそう。だから玉袋筋太郎みたいなもんですよ。
(丸屋九兵衛)しかもそこに人種ネタが入っている。
(村本大輔)へー! ウーピー・ゴールドバーグの若手の時に出会いたかった。
どんなネタがあるのか、ちょっと。
(町山智浩)(笑)。でも、ウーピー・ゴールドバーグがすごいのは、ウーピー・ゴールドバーグって
なんでアメリカですごく有名になったか?っていうと、すごい長いジョークがあるんですよ。
それ、しゃべるのを20分ぐらいやるんですよ。それは、身体障害者の下半身不随になった
女性の告白っていうジョークなんですよ。だから、下半身不随で車椅子に乗っていて。
「だから、誰も私をナンパしてくれない」とかそういう話をずっとするわけですよ。で、
「これでも濡れるのに……」みたいな話をするわけですよ。でも、それがすっごいウケて。
それは、はじめて下半身不随とか身体障害者の人がコメディーに登場した瞬間だったんですよ。
(村本大輔)へー!
(町山智浩)で、そういう人たちが「私たちのことをはじめてお笑いにしてくれた!」って喜んで。
それでウーピー・ゴールドバーグの格がバンと上がって。
(村本大輔)やっぱり喜ぶんですね。
(町山智浩)喜ぶんですよ。だって、ないことにされているから。
(村本大輔)ねえ。それがやっぱり気持ちいい。でも、アメリカのやつってそれを認めて。
「一緒でしょ」って。