著者は、自分を、フェミニストとしてダメだ、と言う。もしフェミニストだとしても悪いほうのだ、と。
なぜなら、職場に向かう車の中で、ものすごい音量で、女性蔑視的な歌詞のラップを聞いているから。
ピンクも好きだし、ファッションも大好きだし、男も大好きだから。
それに、虫退治やゴミ出しのような一部の家事は男の仕事だと思っているから。
でも、著者はフェミニズムにとって重要な問題に関わり、性差別、賃金の不平等、女性に対する暴力などについてはっきりと意見を言い、戦う。
多くの人と同様に、矛盾だらけであるが、「女でいることを理由にクソみたいな扱いは受けたくないのだ」。
だからこそ、著者は、フェミニストではなく、バッド・フェミニストを名乗る。
まったくフェミニストでないよりは、バッド・フェミニストでいることを選ぶ。
http://diamond.jp/articles/-/144760