投開票を翌日に控えた21日、注目される安倍晋三首相(63)は恒例の東京・秋葉原で最後の訴えを行う。
首相は政権奪取した12年の衆院選以降の4度の国政選挙を同地で締めくくり勝利したが、今年7月の都議選では聴衆のやじに強く反抗し大敗の一因とされた。
希望の党代表の小池百合子都知事(65)は東京・池袋で最後の演説を行った後、パリへ向け出国する。
安倍首相が“悪夢”との決別を選択した。21日は昼に岐阜、愛知両県で計6カ所を回ったのち帰京。午後7時から始まるJR秋葉原駅の電気街口での演説会で、最後のアピールを行う。
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秋葉原では森友、加計学園問題の渦中にあった首相に対し、一部聴衆が「安倍辞めろ!」の大合唱。
これに首相が「こんな人たちに負けるわけにはいかない」などと興奮気味に反撃したことで、「国民を“こんな人”呼ばわりするとは」と批判を浴び、小池氏率いる都民ファーストに惨敗した。
そのため、永田町では首相の最後のお願いについて「アキバを選ぶのか、トラウマを避けるのか」と注目されていた。
公示前は演説日程の直前変更や非公表とするなど警戒する動きも見せていたが、公示後は優勢との情勢調査もあり、予定通り各地を巡回して、最終日を迎える。
政治評論家の有馬晴海氏は「いわば負け戦だった都議選と違い、多少の余裕がある。
苦い経験をそのままにしておくと悪いジンクスになってしまうので、早いうちに払拭(ふっしょく)しておきたいのだろう」と分析。
最後の演説内容については「改憲論は最後まで封印し、経済や福祉の話が中心になるのでは」と予想した。