ヴァンパイアは存在する 少なくとも2000人は
ヴァンパイア(吸血鬼)は存在する。イタリアに少なくとも2000人はいる。私たちの中に紛れ、血を吸っているのだ。
イタリア吸血鬼協会という協会すら存在し、首都ローマなどイタリア全土からの吸血鬼2000人を、
エミリア=ロマーニャ州のコムーネ、メルドラで結集している。だが、ドラキュラの追随者らの数は一層多い可能性もある。
多くのものがカミングアウトしないことを単に好んでいるのだ。
スプートニク日本
協会は単にゴシック趣味の人ではなく、生理学的特徴を持った人々を1つにしているとして、
スプートニクのインタビューに対して協会のダヴィデ・サンタンドリア会長が次のように語った。
「イタリア吸血鬼協会は私が2013年に設立した正式な組織です。
私のような本物の吸血鬼を1つにして、そうした人々の権利のために戦います。
さらに、米国の吸血鬼研究を基に医学的テーマも取り扱います。
米国ではこの現象はすでに30年間研究されています。イタリアの協会には2000人います。
私たちは映画やテレビで映される吸血鬼とは似ていません。
不死ではないですし、棺桶で寝ることも、にんにくや聖水を恐れることもありません。
私たちは人間ですが、医学的観点からは他の人々と異なるのです。
私たちの体温は34度から34.5度。太陽光に敏感ですが、太陽は私たちを殺せません。
ですが、太陽光は私たちの肌トラブルを引き起こす可能性があります。
もう1つ吸血鬼特有の特徴があり、それは骨折後に骨組織の治りが早いことです。
例えば、ある時私は肋骨を4本折りました。医者は完治に2ヶ月だと述べましたが、10日後には私はもう完全に健康でした。
加えて、私たちの生活リズムは『反転』していて、夜中にスーパーアクティブになり、昼には寝たくなります。
さらに、本物の吸血鬼には超感覚的能力を有しているものもいます。
ものや人に触れることで過去を見たり読んだりできるサイコメトリーのことです。
この能力のおかげで、警察と協力関係にある吸血鬼もいます。また、私たちの五感はより発達したものです。
これらの特徴は全て、米国の医者によって記録されています。
医学的観点からは、本当の吸血鬼に必要なのは血なんかではなく、生命エネルギーです。
健康でいるため、私たちは普通の人より多くのエネルギーを必要とします。
吸血は最も容易なエネルギー抽出法です。なぜなら、生命エネルギーは何よりも血中を回っているからです。
エネルギーを得るためには小さな切り傷を作って、そこから少し血を吸うことで十分です。
ですが、本当の吸血鬼の圧倒的大多数は血は吸いません。
精神的な手段など、他の手段によるエネルギー抽出法を学んでいるからです。
私たちの協会にはこの点で非常に厳しい規則があります。血を通して病気にかかりかねないですからね。
何より、ドナーは未成年であってはいけず、未成年は入会もできません。血は無報酬ベースで提供されます。
提供前にドナーは健康であることを保証するため、最近の血液検査の結果を提出する必要があります。
現在私たちはメルドラで吸血鬼モノのテレビドラマの撮影を進めていて、私は吸血鬼ホルス(Horus)つまり自分を演じています。
墓場や首への噛みつき、その他の映画上のファンタジーからかけ離れた
本物の吸血鬼の日常生活についての初のテレビドラマになるでしょう。
本当の吸血鬼は今に至るまで描かれているようなモンスターではありません。法執行機関と協力するものもいる普通の人間なのです。」
https://jp.sputniknews.com/life/201710274227773/