https://news.allabout.co.jp/articles/c/471922/
金融資産を保有してない世帯は増加している
2人以上世帯が保有する家計の金融資額の平均値は、前年と比較して73万円増加して、1151万円になりました。ただ、最も多かった2015年の1209万円と比較すると、58万円少ない状況です。
平均値よりも生活実感に近いといわれる中央値は前年と比較して20万円減少の380万円となりました。中央値が最も高かった2009年、2010年の500万円と比較すると120万円も減少しています。平均
値は増加、中央値は減少と間逆の動きとなっているのは、多額の金融資産を保有している人は資産額を大幅に増やした
反面、全体では金融資産を減少させた人が多いことが推測されます。
なぜなら、金融資産を保有していない
世帯は前年と比較して0.3ポイント増え、31.2%となっているからです。さらに
銀行等の預貯金口座、または証券会社
等の口座に残高がないと回答した世帯は前年比較して1.1ポイント上昇の14.1%
となったのです。口座残高がないと回答した割合は、金融資産を保有していない世帯の45.1%も占めている、言い換えれば持つ者と持たざる者の差が開いているのです。金融資産を保有していない世帯で気になるのは、60歳代、70歳代は横
ばい、20歳代、40歳代は減少しているのに対し、30歳代、50歳代は2年連続して
増加しているのです。30歳代は非正規雇用が多いこと、50歳代は収入の減少や
リストラなどが影響しているように推測されます。世代間格差から、年代別格差へと格差の形が変わり始めているのかもしれません。中でも50歳代は、老後の
準備のラストスパートをかける時期。
同年代としては大丈夫なのか?と心配になります。