森友学園の小学校設置を巡り、国が当初、黒塗りで開示した小学校の「設置趣意書」が24日、一転、して公開された。
これまで学校名に「安倍総理の名前がついている」として野党が追及してきたが、明らかになった新たな事実とは。
ほとんど真っ黒に塗りつぶされ、内容がまったくわからない文書。
森友学園が設立を目指していた小学校の趣旨を記した「設置趣意書」。財務省が開示した段階では小学校の名前まで伏せられ、
「安倍晋三記念小学校」と記載されていた可能性を指摘されたこの文書。黒塗りから一転、公開された。
そこに書かれていた学校名は「開成小学校」。「瑞穂の國記念小學院」でもなく、安倍首相の名前も使われていないことが明らかになったのだ。
塗りつぶされた設置趣意書を開示するよう、大阪地裁に提訴していた原告側。
先月の会見では、「安部晋三記念小学校と記載されていたとしか考えられない」と話していた。今年3月、参院の証人喚問で籠池泰典被告は
「当初は安部晋三記念小学校とするつもりで、昭恵夫人にもご相談申し上げてご理解をいただいたものと思っておりました。
ところが後日、昭恵夫人から“首相の名前を使うことは遠慮してほしい”という旨のお申し出があり、小学校の名称は
“瑞穂の國記念小學院”に変更いたしました」と述べていた。小学校の建設資金として、安倍首相からも寄付金を受け取ったと話してきた籠池被告。
小学校建設に向けて、安倍首相の名前で寄付を募ったことがあるとも話していた。当初、黒塗りで公開された「設置趣意書」に関し、
国会で追及していた野党。福島・前議員は「籠池前理事長の記憶では、安倍晋三記念小学院の設置趣意書だった。
その名前だったからこそ、忖度がなされ、特例措置が講じられることになった」としていた。当時、学校経営のノウハウが公になるとして、
非開示にしてきた財務省。しかし、開示された設置趣意書には経営ノウハウではなく、籠池氏の教育理念が書かれていた。
そもそも、財務省はなぜ学校名まで伏せていたのだろうか。そして籠池被告のこれまでの主張は、何だったのだろうか。
[ 11/24 18:28 読売テレビ]
http://www.news24.jp/nnn/news88920587.html