中国 ケニアから移送の台湾籍44人に実刑判決 台湾が反発
台湾は、アフリカのケニアで犯罪を犯した疑いで台湾籍の44人のグループが中国に移送されたうえ、中国の裁判所が台湾の求めに応じず実刑判決を言い渡したとして、反発しています。
中国や台湾のメディアによりますと、この台湾籍の44人は、ケニアなどで中国人を狙って振り込め詐欺を繰り返した疑いで、去年、国外退去の処分を受けました。
44人は、台湾ではなく、ケニアと外交関係のある中国に移送されたことから、台湾当局は中国側に抗議し、台湾に戻すよう求めていました。
ところが、中国の北京の裁判所は21日、44人に対して最長で15年の実刑判決を言い渡しました。
これを受け、台湾当局で対中国政策を担当する大陸委員会は、中国側が台湾側の要求に応じずに判決を出したことは遺憾だとするコメントを出して反発しています。
海外で犯罪を犯して拘束された台湾籍の容疑者をめぐって、台湾当局は、去年以降、中国に送られるケースが相次いでいて、その数は280人を超えているとしており、「中国が各国に圧力をかけている」と批判しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171222/k10011267481000.html