風化させるな 大相撲事件史
何度もある「前代未聞」 双羽黒失踪・廃業(1987年)
御せなかった新人類横綱
年の瀬の12月27日、横綱双羽黒が師匠の立浪親方(元関脇羽黒山)や後援者に意見されて腹を立て、
おかみさんを突き飛ばして部屋を飛び出した。東京都内のマンションにいることが分かったが、
過去に何度もトラブルを起こしており、廃業届を出した横綱を師匠も相撲協会も引き留めなかった。
中学卒業後に入門した時に身長195センチ。21歳で入幕、22歳で大関に昇進した。
86年夏場所、名古屋場所と続けて千秋楽に千代の富士と優勝を争い、12勝の優勝次点と14勝の優勝同点。
まだ幕内優勝がなく時期尚早の声があったが、千代の富士の1人横綱だった事情や、豊かな素質への期待から、協会は横綱に昇進させた。
大関までは本名の北尾で、昇進を機に春日野理事長(元横綱栃錦)が、立浪部屋の名横綱、
双葉山と羽黒山を合わせた四股名を提案して「双羽黒」になった。長身だが均整の取れた体、長いリーチ、
柔らかい足腰、組んでよし離れてよし。稽古嫌いではなく、むしろトレーニングや体調管理の勉強もして
知識を記者に披瀝するなど研究熱心な面もあった。
以下ソース
https://www.jiji.com/jc/v4?id=sumo-jikenshi201712210006