韓国は、人口十万人当たりの自殺者が経済協力開発機構(OECD)加盟の先進国の中で最も高く、二〇一六年は二五・六人だった。
最近は、予防の重要性が指摘され減少傾向にあるが、日本の一七・三人を大きく上回る。
郭教授は「経済発展に伴い自殺率は高まる。欧州などでも自殺が増え、減らすために努力をしたが、韓国では政策が追いついていない」と指摘する。
うつ病に対する否定的な考えや、自殺を個人の問題とする考えも社会に根強く残る。
自殺予防の関連予算は年間約百億ウォン(約十億円)で、日本の七百五十億円の1・3%にすぎない。
高齢になるほど自殺率が高くなるのも特徴だ。韓国では高齢者の貧困率が高く、公的機関の中央自殺予防センターによると、
自殺の理由は病気など身体的問題が最も多いが、独居や経済的な問題も絡んでいるとみられる。
郭教授は「アイドルも高齢者も、他人とあまりにも比較しすぎて問題が起きている。比較するエネルギーを
自分の幸せを探すエネルギーに変えなくてはいけない」と話す。
全文はソースで 東京新聞2017/12/29
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017122902000113.html