井の頭池、水抜いて…魚みっけ! 市民ら3度目かいぼり
池の水を抜く「かいぼり」が十三日、東京都立井の頭恩賜公園(武蔵野市、三鷹市)の井の
頭池で行われ、大勢の市民ボランティアが池に入って魚などを捕獲した。十四日にも捕獲を
行った後、今月下旬から三月初旬にかけて池の底を天日干しにする。
「かいぼり」は水質改善と生態系の回復が目的。井の頭公園では二〇一七年の開園百周年
に合わせ、都などが一三、一五年度に実施し、今回が三度目。ブルーギルなど外来種が駆
逐されるとともに、池の透明度が増したことで、絶滅危惧種の水草イノカシラフラスコモが復
活するなど、成果を挙げてきた。
昨年末から排水が始まり、現在はひざ下ぐらいの深さに。市民ボランティア「かいぼり隊」と
「おさかなレスキュー隊」のメンバーら約百人が池に入り、網やタライで魚を追い込みながら、
モツゴやナマズ、カメなどを捕獲した。岸辺ではスタッフが在来種と外来種に分け、一匹ずつ
種類や大きさなどを記録した。
父親と参加した三鷹市の小学四年生、橋爪怜央(れお)君(10)は「たくさん外来魚を駆除して、
池の環境をもっとよくしたい」と話していた。都は今後も数年おきに「かいぼり」を行う予定。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201801/CK2018011302000237.html