チームを2年連続のスーパーボウルへと導いたニューイングランド・ペイトリオッツの
クオーターバック(QB)トム・ブレイディは2017年シーズンのMVP候補と目されている。
それでも、すでに全盛期を迎えている40歳のブレイディに対して幕引きの時期を問う声が
止むことはない。
先日、『NFL Network(NFLネットワーク)』のアンドレア・クレマーはペイトリオッツオーナーの
ロバート・クラフトとその息子であるジョナサンと対談し、ブレイディに対して引退を進言する
可能性について質問していた。
これに対し、息子のジョナサンは
「トム・ブレイディは自分で幕引きのタイミングを決める権利を得ているよ」と答えている。
現地31日(水)、クラフトオーナーらの反応についてブレイディに尋ねたところ、
まだ引退について全く頭にないという答えが返ってきた。
「皆なんでそんなに僕の引退を望んでいるんだ?」と、笑いながら語り始めたブレイディは
「分からないな。自分は楽しんでいるんだけど。チームの調子は良いしね。
他の皆よりもちょっと年上なのは知っているけど、本当に楽しんでいるんだ。
ここでのプレー経験を満喫している。何度もここに来られるのは夢のような話さ。
ここまで来るのにはとんでもない努力が必要だ。このチームは本当にハードに取り組んでいると思うし、
今回の対戦相手もすばらしいチームだと思う。だから、引退については考えていないよ。
スーパーボウルのことだけを考えているし、1年で最も大事な試合に勝とうとしている」と述べた。
ブレイディは6度目のスーパーボウル制覇を目前にして引退トークを退ける一方、
フットボールは毎試合が真剣勝負であるとも語っている。
「40代半ばまではプレーし続けたいと言ってきた。どうなるかは分からない。
フットボールは体が資本のスポーツだから、毎試合が自分の最後の試合になるかもしれない。
それがこのスポーツの現実ということ」
ペイトリオッツも本人も、少なくともあと数年間は史上最高のQBがフィールドから去る姿を
想像できはしないだろう。
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