ロシア軍 国後島などで軍事演習開始 「北方領土の日」を前に
ロシア軍は、北方領土の国後島などで2000人以上の兵士が参加する軍事演習を始め、7日の日本政府が定める『北方領土の日』を前に、
北方領土を自国の領土だと誇示する狙いもあるものと見られます。
ロシア軍の東部軍管区は6日、NHKの取材に対して、北方領土の国後島などで軍事演習を始めたと明らかにしました。
演習には2000人以上の兵士のほか、軍用輸送ヘリコプターなどおよそ500の軍用機や車両などが投入され、
冬の厳しい寒さや風の中で島に着陸したり空から襲撃したりする訓練が今週末まで行われるということです。
ロシアは、北方領土で日本との共同経済活動を進める意向は示しているものの、北方領土を含む千島列島を太平洋に面した軍事的要衝と位置づけ、軍備の増強を進め軍事演習を繰り返しています。
先月30日にはメドベージェフ首相が、択捉島にある空港を軍民共用とする政令に署名し、日本政府が抗議していました。
今回の軍事演習について、ロシア軍は極東で行っている演習の一環だとしていますが、7日の日本政府が定める『北方領土の日』
を前に演習を行っていることを明らかにすることで、北方領土を自国の領土だと誇示する狙いもあるものと見られます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180206/k10011318131000.html