flutterは、iOSやAndroidのアプリ開発を助けるGoogleのオープンソースのツールだ。
まだ生まれて1年にもならないから、知らない人も多いが、ある面ではFacebookのReact Nativなど人気のフレームワークに対抗する製品だ。
GoogleのDartプログラミング言語を使用するこのツールは、
昨年のデベロッパーカンファレンスGoogle I/Oで発表された。
同社の今日(米国時間2/27)の発表では,Flutterは現在ベータだが、すでに多くのデベロッパーがこれを使ってアプリを作り、
Google PlayやApple App Storeで人気上位になっているアプリもある。
また、昨年から今日までにかけて達成された進歩を強調したいからだ。とくに大きいのは、
Android StudioやVisual Studio Codeがサポートされて、Flutterのアプリをそこで書けるようになったことだ。
デベロッパーにとって、もっとおもしろいのは、ステートフルなホットリロードがサポートされたことだろう。
ソースコードを書き換えると一瞬後には、その変化がデベロッパーのスマートフォン上のアプリに反映される。
Laddによると、これによってえ開発工程が早くなるだけでなく、いちいちプロトタイピングツールを使う機会が減る。
Dartというニッチなプログラミング言語に依存していることについてLaddは、
Flutterにとって正しい言語はDartだ、と主張する。
“ほかの言語では、
1)早い開発サイクル、
2)デベロッパーが期待する標準的機能の充実、
3)オブジェクト指向、
4)リッチなライブラリ、
5)使い慣れるのが早くて容易であること、
この5拍子が揃ってる言語はあまりない”、という。
このベータでFlutterは、Dart 2のプレリリースバージョンをサポートし、
クライアントサイドの開発がより強力にサポートされる。
Laddによると、React Nativeのようなライバルのフレームワークに比べると
Flutterは独自のGPU加速グラフィクスとレンダリングエンジンを使い、Webビューを使わない。
“これによって、デザイナーがデザインしたものと、デベロッパーが目にするものとが、
正確に同じピクセルになり、ユーザーが実際に体験するデザインにもなる”、という。
“独自のグラフィクスエンジンがあることによって、デザイナーが構想した一貫性のあるデザインを提供できる”。