財務省自殺職員の父慟哭「総理はどんな神経しとるんか…」
https://jisin.jp/smart/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/POL/33493
「まあ、自慢の息子じゃった。でも、これで息子ひとりが何か悪いことでもしたんじゃないかと、そう思われるのが心配です」
そうつぶやくと、ありし日の息子の姿が浮かんだのだろうか。
父親(83)は、こみあげてくるものを抑えるように、遠くを見つめた――。
3月7日、神戸市灘区の自宅マンションで自殺しているのが見つかった、近畿財務局の50代職員Aさん。
財務省が森友学園への国有地売却に関する決裁文書を改ざんした問題に、Aさんは上席国有財産管理官として関与。
残されたメモには上からの指示で「書き換えをさせられた」と書かれていたことが、報道で明らかになっている。
Aさんの実家は岡山県内にある。実家を訪ねると、ちょうど父親が家の前でマイカーを拭いているところだった。
取材を申しこむと最初はためらいを見せたが、記者の質問にぽつぽつと語り始めた。父親の物腰は実直そのもの。
亡くなったAさんの「生真面目だった」と知人が口を揃える人柄をしのばせた。
「まあ、“くそ真面目”がつくほうじゃろう。でも親に似ず、向こう気が強いところもあった。自分で死を選ぶようなことはないじゃろうと、そんなことは考えもせんかったですけどね……」
父親はあふれる涙を抑えるように、まばたきを繰り返す。
2以降に続く