◆一度出回ると無限に拡散…それでも自画撮りしてしまう心理・原因とは
元手がかからないし、なんぼでも稼げる−。
そんな軽はずみな動機から自分のわいせつ画像を販売していた二十歳の女子大生が今月、
大阪府警に逮捕された。
■「体は減らない」
「下着、制服、画像売ります」
昨年10〜11月、サイバーパトロール中の大阪府警黒山署員が、こんな書き込みを発見した。
同署がSNSの運営者側に当該人物のアカウントを照会したところ、
同府八尾市の私立大2年の女子大生(20)のものと判明した。
女子大生は書き込みに返信してきた滋賀県内の50代の男性会社員に対し、ダイレクトメール(DM)で自身の口座番号を伝え、報酬の振り込みを請求した。
画像は1枚平均で約1千円。
5千円が振り込まれたのを確認すると、
自分の下半身などを写した画像5枚をDMで送った。
同署は今月13日、わいせつ電磁的記録頒布容疑で女子大生を逮捕。
堺簡裁は同月中旬、罰金30万円の略式命令を出した。
「楽してお金が欲しかった」。女子大生は同署の調べにこう供述。
昨年10月から今年1月までに、全裸画像などを5、6人に送り、
接触してきた客のリクエストに応じてポーズをとって自画撮りしたり、
郵送で着用済の下着を販売したりもしていた。
なぜ自画撮りなのか。捜査関係者によると、女子大生は「元手がかからないし、体は減るものではないから、
なんぼでも稼げる」と説明。
「私の身体の写真なら買ってくれると思った」と、自分のプロポーションに自信がある旨も話したという。
女子大生が売りつけた自画撮り画像には自身の顔もばっちりと収まり、モザイクなど加工も施されていなかった。
捜査関係者は「『万が一ネット上に流出したらどうするつもりだったのか』とただしても、そこまでは意識していなかったようだった。
ここまで危機意識が低いとは…」とあきれた。
送った画像に顔や制服などが写っていれば個人が特定されてしまう。
こうしたわいせつ画像は一度ネット上に出回ると、
不特定多数のユーザーによるコピーが繰り返され、一生好奇の目にさらされる恐れがある。
受け取った人物が「公開されたくなければ、もっと過激な写真を送れ」と脅しをかけ、
悪循環に陥るケースもある。
大阪府では27年6月、30代男がSNSで知り合った女子中学生を
「言うことを聞くまでとことんやる」と脅迫。
裸の自画撮りを無料通信アプリのLINE(ライン)で送信させていた。
府警は同年12月、
この女子生徒を脅して乱暴したとして、強姦容疑で男を逮捕している。
産経WEST 2018.3.27 11:00
http://www.sankei.com/west/news/180327/wst1803270001-n1.html