吉本興業所属のお笑いコンビ「野性爆弾」のボケ担当が“くっきー”こと川島邦裕(42)である。
身長180センチでガッシリとして肉体と威圧的な目つき、そこに丸刈りの頭は、芸人というより“悪役商会”の一員と言ったほうがが通用しそうな風貌である。
「確かにコワモテですけど、本当にいい人なんですよ。本人はこう言うと嫌がるんですけど、あんなに才能に溢れた人を見たことないです!」とは、くっきーのマネージャーだ。
クッキーの才能とはどのようなものなのか。お笑い評論家のラリー遠田氏に分析してもらうと、
「芸歴は24年目、以前から業界や他の芸人さんたちに評価が高かく、ファンも多かったんです。
他の芸人さんにない発想を持っていて、それが圧倒的なオリジナリティに富んでおり、その世界観を貫いています。
実に説明しにくいのですが、これまでのセオリーを無視したお笑いなんです。
例えば、『キングオブコント』でも変なネタとしか言いようがなく、最後に動きを止めたまま、時間切れで暗転というスタイルでした。
これまでのお笑いとは一線を画す芸ですから、一般的にはわかりにくい。
それは、衣装や小道具、イラストなどにも発揮されていて、全てをひっくるめて、くっきーのアートとして注目され始めたんです。
中でも自分の顔を白塗りのキャンバスにして、絵を描くことで物真似をする芸は、似ていないけど似ている、と注目されました。
これは写真1枚でパッと見て笑えるものなので、SNSで拡散しやすかった」
昨年の展示会で大行列
それが昨年10月にラフォーレミュージアム原宿で開催された、クッキーの展示イベント「『超くっきーランド』×『超渋谷展』」で花開く。くっきー作品を観ようと1万人以上が列を成したのだ。前出のマネージャーが言う。
「あの時はびっくりしましたよ。いまは台湾で『超くっきーランドin台湾』が開催中なんです(編集部註:3月10日〜4月8日)が、
こちらも好評で、3月8日からの3日間で1万人以上が訪れていて、どこで情報を得たんだろうと不思議がっています。
くっきーの作品は、写真や絵などもあって、そこには特に説明もないので、日本人だけでなく、世界共通で楽しめますからね。
今年は日本国内でも、中身をバージョンアップさせた『超くっきーランドneo』を各地で開催していきますが、それを世界にも広げようと、クラウドファンディングで資金集めを始めたんです」
1月26日にスタートしたクラウドファンディング、目標額は500万円だったが、2カ月足らずで1420万2700円(3月20日現在)と3倍近くも集まっているのだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180329-00539802-shincho-ent