また第三者委員会の委員長には、元広島高等検察庁の検事長である勝丸充啓氏が就き「委員選任は委員長に一任した」とされているが、その構成メンバーにも驚いた。
委員長も含め7人のメンバー全員が弁護士なのだ。民事、国際関係に強い芝綜合法律事務所から3人、指導者2人が刑事告訴されているため、
刑事訴訟の専門家もいるようだが、日弁連の第三者委員会のガイドラインには
「事案によっては、弁護士だけでなく、学識経験者、ジャーナリスト、公認会計士などの有識者が委員として加わることが望ましい」とある。
今回は、特にアメフットというスポーツの試合中に起きた問題で、非常に専門性の高い事案である。
関東学連は「経験値にもとづいて」判断したことを明らかにしていたが、アメフットの競技性に詳しい専門家が一人も委員に入っていないことで、
関東学連の「監督、コーチから反則指示があった」という事実認定を彼らが覆す危惧もある。
なぜ委員にアメフット、学生スポーツに関して詳しい、学識経験者、ジャーナリストという専門家を入れなかったのか、という疑問は残る。
前にも書いたが、第三者委員会が必ずしも正しい結論を導くとは限らない。疑いの目をもっておいた方がいい。
それにしても日大は、一体いつになれば誰もが納得するような対応、対策を取るのだろうか。
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