
徳島県神山町議会は平成27年の町議選を巡る金銭授受問題で、定数10のうち半数近くの現職4人が逮捕された。
「議会の機能は全てまひしている」。熊本地震の被災地視察を急きょ中止にするなど町議らも今後の議会運営に苦慮しており、混乱が広がっている。
「議会をどう正常化させるか話し合ったが、結論は出なかった」。
刑事告発した西崎哲夫町議は2日午後、他の町議らと対応を緊急協議した後に開いた記者会見で、苦渋の表情を見せた。
「議会の土壌に問題があった。町民に申し訳ない。今は傍観するしかない」と話した。
正副両議長が逮捕されたため、議長が招集する全員協議会は開催できず、この日は「非公式の寄り合い」として集まった。
町議全員で18日から熊本地震の被災地に視察に行く予定だったが、「視察先の相手に恥ずかしい」として中止を決めた。
9月定例議会は過半数の5人以上の出席があれば開催できるものの、「不透明なことが多すぎだ」と戸惑う。
https://www.sankei.com/smp/west/news/180702/wst1807020063-s1.html