――番組では計174万投票されて、女性票を獲得した『新機動戦記ガンダムW』、『機動戦士ガンダムSEED』、
『機動戦士ガンダム00』といった作品が上位にランクインしました。近年のガンダムシリーズは女性ファンを獲得している傾向にありますね。
【宮河社長】女性票がここまで入るとは思わなかった。NHKかつテレビの特質で40・50代の男性が圧倒的に強いと想像していたんです。
『SEED』、『00』の女性ファンは多いけれど、オルガにここまで票が集まるとは。
(※キャラクター作品別ランキング1位、キャラクター総合ランキング3位)
ファースト世代vs新世代、“友和”のきっかけは「実物大ガンダム」&『UC』
――振り返ると、古参のガンダムファンと新しいファンってお互いを認めないという風潮がありました。
【宮河社長】その論争のピークだったのが『SEED』でした。でも、僕はそれがガンダムの良いところだと思っています。
「俺のガンダム」っていう想いをみんなが持っている。長年続いてきて“親子2世代”になってきて、今はお互いに仲間として認め合っていると思います。
“世代間の友和”のきっかけになったのが、お台場のガンダム立像であり『ガンダムUC』だと思うんです。
『ガンダムUC』は新世代ガンダムファンはもちろん、宇宙世紀シリーズの流れで”ファーストガンダム”のファンからも評価されて、
新旧世代が認め合った最初の作品となりました。2009年にお披露目した潮風公園での実物大ガンダム立像は50日間で約415万人来場しましたが、
多分300万人くらいはガンダムを詳しく知らない人。あれで一気に一般層に認知されて、ファン層が変わったと思います。
親子で見に来たお父さんが子どもに「ガンダムは”ファースト”しか認めない」なんて言わないですよね(笑)。
立像を見て“ファーストも『SEED』も関係ない”って思ったんじゃないでしょうか。
――そして次はその両世代をまとめる新作『ガンダムNT(ナラティブ)』を展開されるわけですね。
【宮河社長】そう。『ガンダムUC』の続編ですが、全く違うテイストでやります。『SEED』が“21世紀のファーストガンダム”だったように、
『NT(ナラティブ)』は新世代のスタンダードにしていきたい。
――“40周年”の展開はいかがでしょうか。
【宮河社長】いつになるか分からないけれど、“動く”ガンダムを作っています。実物大ガンダム立像は、立っているだけで400万人強が来場、
首が動いただけで「うおーっ!」となったでしょう。動いたら大変なことになりますよ(笑)。もう少ししたら、
もっと具体的になると思いますからお楽しみに。
https://www.asahi.com/and_w/interest/entertainment/CORI2116455.html