鳥取県大山町の大山(1729メートル)頂上に設置されている水洗トイレが水不で
使用不能となり、県などは15日、登山客に頂上まで水の運び上げに協力してもらう
初の「緊急キャリーアップ」作戦を始めた。当面、25日まで行う予定。
県は17年前、水洗トイレを整備。雨水をタンク(容量10トン)にためて利用す
るシステムだが、このところの小雨で11日にタンクが空になり、使用できなくなっ
た。
午前7時から、登山口近くの南光河原駐車場で同作戦を開始。県と大山町の職員計
4人が、登山道に向かう登山者に協力を呼びかけた。
この日は、頂上まで持参してもらう容量2リットルと1リットルのペットボトル計260本を準備。
松江市玉湯町の自衛官、石倉研司さん(49)は「大山には2年前から体力維持の
ために登山しています。喜んで協力します」と話し、水が入ったペットボトルを持っ
て頂上を目指した。
頂上で職員が水を回収し、登山者には空容器を持って下山してもらう。県西部総合
事務所の田村晴久係長は「当面、貯水量1トンが目標です。協力をお願いしたい」と
話していた。
https://www.sankei.com/region/news/180816/rgn1808160014-n1.html