馬は人間と異なる色覚を持ち、オレンジ色が緑色に見えている――英国の大学がこのほど、そうした研究結果を明らかにした。馬の安全確保という観点から、競馬場の設備の塗装などを再考する動きにつながる可能性もある。
スティーブンス教授によると、視細胞の1つの錐体(すいたい)細胞が人間には3種類備わっているのに対して馬には2種類しかない。このため、「基本的に馬は、人間が青や黄色と認識している色しか視認することができない。赤と緑の違いを識別することはできない」という。
馬の視覚については、人間よりも対象を認識できる距離が短いとする博士論文も、馬主向けの情報誌に掲載されている。それによると、対象を細部まで視認できる距離は馬の方が人間よりも50%短くなるという。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35127478.html