映画『MMRワクチン告発』公開中止のお知らせ | 映画『MMRワクチン告発』( VAXXED ) - 新三種混合(MMR)ワクチンと自閉症の関連性をめぐって
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映画『MMRワクチン告発』(原題:Vaxxed)日本配給会社のユナイテッドピープル株式会社より、本作の劇場公開中止の発表をさせていただきます。
本作の公開を楽しみにされていた皆様、プレス関係者の皆様並びに劇場関係者の皆様には公開2週間を切っての急な公開中止となりご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。
弊社では配給会社メッセージとして「MMRワクチンと自閉症の因果関係の有無について科学的な証明がなされていないことを承知しておりますし、ワクチン接種に反対ではありません。
ワクチン接種の重要性を認識しつつ、上記の理由に加え、本作の以下の点に合理性があると判断し、日本公開を決定しました。
・MMR(新三種混合)ワクチンの安全性について追加調査や研究が必要である
・安全性が確認されるまで、単独接種を推奨する」
と発信しました。
しかし、以下に説明する理由の通り、公開中止の決断を致しました。
以下に、理由と、事の経緯をご説明させていただきます。
公開中止の経緯と理由
省略
映画は、米国疾病対策センター(CDC)の研究員の内部告発内容をもとに、MMRワクチンと自閉症との因果関係の有無を問う内容で、安全性が確認されるまでは、それぞれのワクチンの単独接種を勧める内容です。
監督からの上記の説明を受け、また、情報源として示されたワクチン接種スケジュール画像を見て、1994年以後も日本でははしかと風疹の2種のワクチン接種が同時に行われていたと理解し、そのような背景があるならば、問題がないだろうと、公開への準備を継続しました。
しかし、MMRワクチンが中止されているにも関わらずグラフに日本を出すことは適切ではないだろうから、グラフで示す国を変更するか、映画の最後に補足説明を加えることの対応のどちらかを監督側に求めました。
そして、メッセージを映画の最後に加えることで、対応が決まりました。
以下がそのメッセージです。
省略
監督は生後12ヶ月後からはしかと風疹の予防接種が可能になることと示されたスケジュールを見て、同時接種が推奨されたと誤認されたのかもしれません。
いずれにしても、日本では「1994年の法改正により、満1歳からはしかと風疹の予防接種が同時に推奨されるようになった」事実は確認出来ず、むしろ1994年以後は単独接種が推奨されていた事実がある以上、監督の主張は成り立ちません。
このような問題点が判明した以上、本作の劇場公開は適切ではないと判断し、劇場公開を取りやめる決断を致しました。
事実確認が遅かったのではないかと指摘されれば、その通りです。
医療の専門家でない立場で、難しい分野の映画を取り扱うにあたり、それなりのリサーチはしておりましたが、足りませんでした。
予め本件の事実関係をもっと早く知っていれば、公開直前での中止にはなりませんでした。
その点悔やまれますが、弊社として、出来ることは直前とはなりましたが、劇場公開を中止させていただくことでした。
以上が映画『MMRワクチン告発』の劇場公開を中止させていただく経緯と理由になります。
本作の急な公開中止に伴い、関係者の皆様には多大なご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げます。
今後、同じようなことが二度と起きないよう、公開判断前に十分検証に努めてまいります。
最後に、弊社は本映画の配給そのものから手を引き、速やかに制作元との契約を解除致しますが、本作公開中止になった上記理由を説明する機会を作るためにも、
実施を予定していたジャパンプレミア上映会につきましては、劇場公開を前提としたジャパンプレミアではなく、一度限りの上映会として11月12日(月)に実施させていただく考えです。
なお、流動的ではありますが、映画プロデューサーのデル・ビッグツリーさんは予定通り来日し、映画上映後に講演する予定です。
この場で、多くの疑義につきまして、弊社としても問いたいと考えております。
以上、上記上映会を実施することについてご理解賜りますと幸いです。
2018年11月7日(水)
ユナイテッドピープル株式会社
代表取締役 関根健次