【AFP=時事】スペイン北東部リェイダ(Lleida)の裁判所は、難病の娘の治療費と称して集めた金の大半を
自分のために使い込んだ男に禁錮5年、その妻に禁錮3年6月を言い渡した。
裁判所関係者が7日、明らかにした。
数年前、フェルナンド・ブランコ(Fernando Blanco)被告(53)は、
死に至ることもある珍しい遺伝性疾患にかかっている娘のナディア・ネレア(Nadia Nerea)ちゃんについて、
命を救うためには米ヒューストン(Houston)の専門病院で最先端の手術を受ける必要があると
様々なメディアで訴え、寄付を募った。
当時、スペイン中がこの「美談」に胸を打たれ、ブランコ被告は見事な父親だと称賛された。
しかし2016年末、ブランコ被告の財団が2014年以降に集めた42万2000ユーロ(約5500万円)のうち、
わずか2万ユーロ(約260万円)しかナディアちゃんの治療に充てられていないことが判明。
残りは車や高級時計の購入費、ホテルの宿泊費や家賃などに使われたという。
ブランコ被告と妻のマルガリーダ・グラウ(Margarida Grau)被告は、
娘の病気をだしに使って他者から寄付を募るという「悪質な詐欺」を働いたとして有罪となった。
【翻訳編集】 AFPBB News
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