ガンダム:新プロジェクトの狙い 世界戦略も
◇宇宙世紀の作品も新しい層の獲得目指す
「ガンダムNT」は「機動戦士ガンダムUC」に続く物語だ。「UC」は、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)が2010〜14年に発売されたほか、劇場公開された。
16年にはテレビアニメ版も放送され、幅広い層に受け入れられた。
「『UC』は元々、ファーストガンダムを見ていた世代にもう一度ガンダムを見てもらいたかった。当時、今とはアニメ業界の状況が違い、ハードな作品を作るのが難しかった。
大人が見ても堪えうる、骨がしっかりした作品を作りたかった。30〜40代をターゲットに作っていたのですが、テレビで放送できたこともあって下の世代にも広がりました」
「『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』や『ガンダムビルドダイバーズ』のように、新しい層に向けた作品もありますけど、宇宙世紀の作品でもそういうことをやっていかないといけません。
同じファンだけが、同じように楽しむのは、コンテンツとしてはあまりよろしくない。次の世代にどんどん見てもらえるようにしなければいけない」
◇時代、クリエーターによって解釈が違ってもいい
「ガンダム」といえば富野由悠季監督を思い浮かべる人も多いかもしれないが、さまざまなクリエーターがさまざまな作品を生み出してきた歴史がある。
小形プロデューサーは「UC NexT 0100」も同じく「クリエーターは一人ではない。違うクリエーターが違う媒体で宇宙世紀を描いてもいい。その懐の深さがある」と考えている。
「富野さんもおっしゃっていますけど、若いクリエーターにはガンダムを利用してどんどん有名になってもらい、自分の作りたいものを作ってもらいたい。
それを支えることのできる器のある作品だと思っています。これからの『ガンダム』はいろいろなことに挑戦していかないといけないという意識がある」
「ガンダム」には、さまざまな解釈があってもいいという柔軟な発想で作られてきたから息の長い作品になったところもある。
「富野さんの功績でもあります。自分自身も中2の時に『逆襲のシャア』を見て、アムロとシャアの決着がつくと思っていたのですが、よく分からなかった。
だから卒業できなかったんです(笑い)。ガンダムがほかのコンテンツと違うのは、終わっていないところ。『逆襲のシャア』で決着がついていたら、僕はここにいない。
そういうクリエーターがたくさんいると思います。時代だったり、クリエーターによって料理の方法が違ってもいいと思うんです。『NT』も解釈の一つです」
(抜粋、全文はソース)
https://mantan-web.jp/article/20181122dog00m200026000c.html