13年間世界タイトルを一つも取れない日本の囲碁
https://www.recordchina.co.jp/b669840-s0-c50-d0135.html
2018年12月11日、解放日報は、日本の囲碁界の実力が中国や韓国に及ばない状況が、
中国サッカー界とそっくりだとするコラム記事を掲載した。以下はその概要。
先週末、第20回阿含・桐山杯日中早碁王者対抗戦が日本で行われ、中国の辜梓豪(グー・ズーハオ)
九段が日本の一力遼八段を破って優勝した。持ち時間の長いタイトル戦が多い日本の
トップ棋士が「早碁」に慣れていないということはあるが、日本と中国の棋士に実力の差が
生じたのは早指しだけの理由ではない。日本には本当にトップクラスの棋士が不足しているのだ。
20世紀の後半まで、日本は世界の囲碁の中心だった。しかし、今では13年間世界タイトルを
一つも取れない状況が続いている。日本のトップ棋士である井山裕太九段は以前「日本の
囲碁界は青少年への普及という点で中国や韓国に遠く及ばない」と語っていた。
確かに、今の日本の囲碁界が置かれている状況は、中国のサッカーと似ている。裏を返せば、
中国囲碁の成功には日本サッカーと共通点があるということだ。 中国で囲碁をたしなむ子どもの
数は日本よりはるかに多い。
上海では毎月1度の昇級試験に1万人以上が、3カ月に1度の段位戦にも2500人程度が参加する。
中国棋院杭州分院の杭天鵬(ハン・ティエンポン)副院長は「中国の多くの親は、プロにさせたいから
ではなく、素養を身につけてもらうために子どもに囲碁をさせる。仮にそこで優れた成績を挙げれば、
親は多くの投資をしてプロとしての道を歩ませることもある。
一方、日本の親はそこまで力を注いでいない」と語っている。 中国国内の大小さまざまな大会では
子どもたちが一緒に座って囲碁について語り合う姿が見られ、普段も時間さえあればネットで囲碁の
練習をする。中国囲碁の成功は、まさに「棋士の卵」を育てるという基礎があるから。
どの競技においても、若手の育成重視が必要なのだ