神奈川県鎌倉市議会での民族差別的な発言が同市ホームページの議事録に公開されているとして、川崎市の在日韓国人の男性(57)が21日、
発言者の元市議で現神戸市議の上畠寛弘氏(31)と鎌倉市に対し、当該部分の削除や慰謝料を求めて横浜地裁に提訴した。
訴状によると、男性は2013年、自治労神奈川県本部職員として鎌倉市社会福祉協議会職員でつくる労働組合の団体交渉を支援。
上畠氏は議会で、男性の名前を挙げて、名刺の裏に国会議員名があったことを「代紋をちらつかせるやくざと変わらない」と発言したほか、
「朝鮮総連の影響下にある朝鮮学校に対する補助金運動に携わっている」などと述べたとされる。
「私、特に出身が出身だけに本当に怖い」の発言もあり、原告側は「露骨な差別発言を繰り返し、SNS(会員制交流サイト)でも拡散している」と主張している。
上畠氏は神戸新聞の取材に「『出身が出身』というのは自分が大阪出身だから(やくざが怖い)という意味。男性が外国人だと分からずに発言し、不当行為はない」としている。
上畠氏は13〜17年に鎌倉市議を務め、同年10月の神戸市議補選で初当選。自民党会派に所属している。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201812/sp/0011924407.shtml