110番通報が3割増える 適切な利用の呼びかけも
1月10日は110番の日です。警察庁によると、去年の1月から12月にかけて全国の警察が受けた110番通報は前の年に比べて15万件増えて836万件でした。
大雨や台風、地震などの災害が相次いだ去年、救助などを求める通報は約3割増え、9万件を超えました。
一方で、110番通報の全体の2割近くが緊急性のないものでした。警視庁は10日、空港などで緊急の対応を必要としない通報は控えるよう呼び掛けました。
緊急性のない110番通報はなんと、160万件を超えているんです。そのなかでも街の人が驚いていたとんでも通報を見ていきます。
去年のものですが、「駐車場の中で車のバッテリーが上がってしまった」「携帯電話が水没してデータがすべて消えてしまった」
「新しく電話を買ったので110番につながるか試してみた」。さらに過去のものはこんなものがあります。
「妻が浮気をしているようだ帰りが遅い」「トイレが詰まっている」「雨はどれくらい降りますか?」。いずれも警察に相談するようなものではないんです。
このとんでも通報、悪質なケースは摘発されることもあります。
過去には、無言の110番通報を繰り返した人物がいましたが、偽計業務妨害罪で検挙されています。
さらに、「車で拉致され今、隙を見て逃げ出した」というものも。これ、嘘なんです。こうした嘘の通報をして軽犯罪法違反で検挙されました。
そして、意外と知られていない110番通報の方法もお教えします。
実は警視庁110番サイト通報アプリというものがありまして、警視庁とあるように東京都内の事件や事故専用ではあるんですが、
このアプリは無料でスマートフォンにインストールすると、電話しなくても110番通報ができるということなんです。
聴覚や言語に障害のある人や、音声による通報が困難な人のための専用サイト。
例えば、自宅に泥棒がいると大きな声を出せないので、そういった時などに活用するといいということです。通報の方法は、アプリを開いたうえで接続ボタンを押す。
2つの設問が出てきますが、「位置情報を利用します」を必ず「はい」にしたうえで通報ボタンを押して下さい。
すると今、自分がいる場所を選択する画面になります。足立区にいる場合は「あ」などから選んで下さい。
もし出掛け先で場所が正確に分からない場合は、「不明」のボタンを押して下さい。
ただ、不明だったとしてもその前の画面で位置情報を利用しますを「はい」にしているので、
GPS機能で大まかな場所はこの時に警察に伝わっているので安心して下さい。
さらに正確な場所が分かる場合には、番地や目印となる場所、バス停などの名前も入力するといいということです。さらに、画面を下にいきますと質問が続きます。
そもそも事件なのか、事故なのか被害に遭ったのは自分なのか救急車を呼ぶ必要があるのか、通報の名前や名前も入力したうえで送信ボタンを押して下さい。
すると、ここで次の画面で警察官から、無料通話アプリ「LINE」のようにメッセージが来るのでその質問を答えていくということです。
さらにはこのアプリ、スマホならではの機能もありまして、なんと現場の写真を撮影してメッセージとして送ることもできる。証拠の保存にもなります。
まだ、このアプリは東京都内でのみということなんですが、今後、警察庁としては全国に広げられるようにしたいという方針です。
ちなみに最初の画面で接続の下に練習モードがありますので、これで練習すると使い方がよく分かるかもしれません。
110番の必要のない緊急性のない苦情や相談は「#9110」に電話をして下さい。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000144950.html
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