―宮田さんの教育論が形作られた原点とは何か。その原点に被災地・福島の子どもたちが壁を乗り越えるためのすべがあるのでは。
「最近、10浪で入学した学生と話す機会があった。僕が『大学は面白いか』と聞いたら、その学生は『面白い』と言った。『10浪が財産』とも言っていた。
僕も2浪して東京芸大に入学した。僕も2浪が財産だ。2浪して基礎力が付いたと思っている。東京芸大ではこれが当たり前。
現役合格は毎年、全体の1割程度しかいない。日本画科にいたっては有史以来、現役合格がいない。
世間では浪人にマイナス意識があるが、僕らは浪人はプラス意識だ。世間から見るハンディは財産に思える。
失敗しないように、失敗しないようにと、それていく人もいるが、ぶつからなければ駄目なときもある。
子どもたちには、はね返されてもぶつかっていってほしい。その時、大人はどう理解し、視点を変えて評価してあげられるか。
その子どもを勇気づけてあげられるのか。子どもたちには『流れにさおをさした自分がいる』という強さを持ってほしい」
http://www.minyu-net.com/osusume/daisinsai/yell/140922/news.html
宮田
ありがとうございます。さっき2度ほど発信したんですが、無視されたものですから。
そうですね。私どもはエリートしかとっておりません。ですから、ほとんどが浪人生です。私は大変運良く2浪で入りましたが、同級生は16浪です。
なぜそこまでやるかというのは、つまり無から有を生もうとしているわけですよね。
そこら辺、先ほど2回発信したのは、ランキング云々の話があったときに、何と愚かな話をしているんだという気がいたしました。
そして、私はまず、泣けることというのがすごく大事だと。うれしさに泣ける、悲しさに泣ける、喜びや喜怒哀楽がありますね。本気で泣けた人、それがエリートだと。
それが伝えることのできる人なんですよ。
そこまでいかないと、芸大の話をするわけではございませんが、入れませんし、入ってから出れません。
なぜかというと、わからないわけで、常に横で仕事をしているわけです。常に横で吹いているわけです。
自分が劣っているか、すぐれているか、周りの人じゃなくて、自分の中で。
http://www.asahi.com/sympo/071203/15.html
宮田 亮平(みやた りょうへい、1945年6月8日 - )は、日本の金属工芸家、第22代文化庁長官、第9代東京芸術大学学長。東京芸術大学名誉教授。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E7%94%B0%E4%BA%AE%E5%B9%B3
今は前学長