ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の携帯ゲーム機「PlayStation Vita(PS Vita)」が、近日中に国内出荷を完了することがわかった。
現在のところ後継機の計画などは発表されておらず、「PlayStation Portable(PSP)」から続いたソニーの携帯ゲーム機の歴史が途切れることになる。
PS Vitaは、2004年に登場したPSPの後を継ぐ形で、2011年12月17日に発売された携帯ゲーム機だ。
幾度かのマイナーモデルチェンジをしながら現在まで販売を続け、途中には「PlayStation Vita TV」といった派生製品も製品化された。
現行モデルのPCH-2000シリーズは2013年から販売されていたが、
2019年中に国内出荷を完了することになった。ちなみに、従来機のPSPが国内出荷を完了したのは2014年で、
その2年後にネットワークサービスを打ち切っている。
発売当時には、無線LANに加え3Gにも対応したオンライン機能、高画質な有機ELタッチパネル、
据え置きゲーム機「Playstation 3」相当のゲームタイトルが遊べるなど、性能志向の携帯ゲーム機として話題を呼んだ。
同じ年には任天堂から裸眼立体視による3D体験を特徴とした「ニンテンドー3DS」が登場しており、
携帯ゲーム機市場の覇権を争うライバル関係であった。
携帯ゲームの主流がスマートフォンに移り変わって久しいが、当時のスマートフォンはアップルで言えば「iPhone 4S」で、
Xperiaは「Acro」、GALAXYは「S II」といったあたりが最新機種であった。ゲームタイトルも「アングリーバード」などが流行っていた時代だ。
ゲームタイトルの購入方法も、メモリーメディアや光学メディアに収録されたパッケージ製品を店頭で買う時代から、
オンラインでデータを購入することが一般的な時代へと移り変わった。
PS Vitaが終了する一方、周辺では、PS5などとしてPlayStation 4の後継機の開発が進んでいるという観測が頻繁に流れはじめた。
また、今年3月のゲーム開発者会議「GDC」ではGoogleがゲーム関連の発表を予定しており、
その中身が家庭用ゲーム機のハードウェアではないかという噂も聞こえてきている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190220-00010005-mynavin-sci