カナダ外相、キャノーラ輸出許可取り消しで中国政府を批判
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190306-00000009-jij_afp-int
【AFP=時事】カナダのクリスティア・フリーランド(Chrystia Freeland)外相は5日、
中国政府がカナダの大手農業企業に対する同国産キャノーラ(セイヨウアブラナの一種、キャノーラ油を採る)の
対中輸出許可を取り消したことを批判した。
輸出許可の取り消しは3月1日付で、カナダの農業大手リチャードソン・インターナショナル
(Richardson International、本社ウィニペグ Winnipeg)に対するもの。
自身もキャノーラ農家の娘であるフリーランド外相は、「リチャードソン社の状況を大いに懸念している」と述べ、
「われわれは今回の措置には科学的根拠がないと考えている」とした。
産業統計によると、カナダの昨年のキャノーラ輸出額は50億カナダ・ドル(約4200億円)を超え、
ほぼ半分に当たる約500万トンが中国向けだった。
カナダの農家は販売先を失ったキャノーラを持て余す恐れがある。
カナダ当局は昨年12月、米国の要請を受けて中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の
孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務責任者(CFO)を逮捕した。
それ以降、カナダ・中国間の対立が高まる中、今回の許可取り消しは新たな論争の火種となっている。【翻訳編集】 AFPBB News