【北京・川原田健雄】中国で今月公開された映画「ボヘミアン・ラプソディ」の同性愛に関するシーンが複数箇所、中国当局の検閲によって削除され、
インターネット上で「作品を破壊している」などと批判の声が相次いでいる。
映画は英ロックバンド「クイーン」のボーカルで、ゲイ(男性の同性愛者)としても知られる故フレディ・マーキュリーの半生を描いた作品。
米アカデミー賞の4部門で受賞し、日本でも興行収入が100億円を超えるなど世界的な大ヒットとなった。
中国では22日に封切られたが、男性同士のキスシーンや演奏中にマーキュリーの股間がアップになる場面、
クイーンのメンバーが女装する場面など計約3分がカットされた。
短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では「こんなにひどいカットをするなら、上映しない方がいい」
「文化と作品を壊している。大衆への侮辱だ」などと痛烈に批判する投稿が続出。「動員数が良くなかったら、こんな(ひどい編集をする)映画は減るだろう」とボイコットを呼び掛ける書き込みも見られた。
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/498355