これまでに『マフィアIII』開発元Hanger 13、『Dead Space』シリーズのVisceral Games、Blizzard Entertainmentの『ディアブロ』開発チームなどの内部事情を探り、数々のスクープを世に放ってきた海外メディアKotakuのJason Schreier記者が、
開発期間6年半におよぶBioWareの『Anthem』プロジェクトが難航した経緯を、BioWare現従業員および元従業員の計19名による証言をもとに記事として公開した。
Schreier氏は本作が発売される前の2018年1月時点でも、『Anthem』の開発に苦悩するBioWare内部の様子をレポートとして届けていた。
今回はより詳細な調査が行われており、BioWareも公式ブログにて同記事に対するレスポンス文を出している。
『Anthem』は弊誌でも度々取り上げているように、2019年2月のリリース以降、もはや網羅することすら困難なほど膨大な量の問題に悩まされ、各方面から批判され続けている。
技術的なトラブルからゲームデザインの根幹部分に対する不満まで、『Anthem』のsubredditは、鳴り止まぬプレイヤーたちの悲鳴で日々埋め尽くされている。
リリース時点での不具合の多さやチューニング不足、『Destiny』『The Division』などの過去事例から学んだとは思えない不完全な仕様であったりと、本作の開発はまともには進行していなかったと思わせるような課題が今もなお山積みだ。
そんな本作の開発は、どのようにして迷走していったのだろうか。Schreier氏のレポートから浮かび上がってくるのは、マネジメントの失敗と優柔不断さが招いた悲劇の物語であった。
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20190403-88845/