4月10日、「朝鮮日報」が韓国・ソウルにある日本大使館の建て替え許可が取り消されたと報じた。
ソウルの在韓日本大使館は、地下1階、地上5階のレンガ色の建物だった。
建築から40年近く経っており、日本政府は2012年に建物を取り壊し、新大使館を作ろうとした。
だが、建て替えはなかなか進展せず、敷地は現在も更地のままだ。
報道によると、韓国側は日本側に着工するよう再三要請したが、工事がまったく進まなかったため、許可を取り消したのだという。
2017年9月11日付けの中央日報は、「高層ビルの森に囲まれたみすぼらしく低い建物のため、
ソウル駐在の外交官や特派員たちは『うどん屋』と呼んでいた」と報じている。
新大使館は地下3階、地上6階の予定だったが、近くに朝鮮王朝の王宮「景福宮」があったことが災いした。
文化財保護法で、高さ14m以上の建物は禁止されていたのだ。
ところが、実際には周囲に高層ビルが林立している。
日本政府は「景観を傷つけない」と主張して建築許可を出すよう要請するが、文化財庁は許可しなかった。
2013年7月に条件付きで認可されるが、敷地から朝鮮時代の文化財が発見されるなど、災難続き。
結局、4年たっても工事は始まらず、やむなく日本政府は大使館の機能を隣接する商業ビル3カ所に移転させている。
実は、旧大使館前では1992年から毎週水曜日に反日デモがおこなわれており、まもなく1400回を迎える。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190410-00010010-flash-ent