世の中は4月の新年度に入って以降、天皇の代替わりだ、平成最後のなんちゃらだ、といった疑似お祭り騒ぎが見受けられますが、どうにも浮ついていて地に足の着いた感じがない「レイヴ」に見えます。
皆さん、率直に言って新元号、しっくりきていますか?
私はまだ違和感250%という感じです。まあ「平成」初期も「何だよ、奈良時代かよ」とか思いましたが、しばらくするうちに慣れました。
ネットで面白いやり取りを目にしました。簡単にまとめると、
A:「令和の令は命令の令だ」
B:「何言ってんの、令は美しい、きれいって意味なんだよ。知らないの」
A:「ふーん、なるほど、巧言令色鮮し仁、きれいごとという意味の《令》だね」
B:・・・(二の句が継げず)
若い世代の読者向けに念のため補うと、上の古代中国の格言は、「論語」学而編
子曰 巧言令色 鮮矣仁。
という孔子の言葉で「こうげん れいしょく すくなし じん」と読みます。
「言葉巧みに、人から好かれるべくお愛想を言って媚びへつらう人は、本当の意味での誠実さに欠け、一番大切な徳『仁の心』が欠如していることが多い」の意。
昨今のポストトゥルース全盛の世相そのもののような話ですが、同じようなのが、孔子の生きた紀元前500年代にもあったのだな、と改めて感じさせられます。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56251?page=2