インディー開発者のkan.kikuchi氏は、自身が作成したSteam向けVRアプリ『札束風呂VR』の詳細な販売データを自身のブログにて公開しました。
Steamにて配信されている『札束風呂VR』(580円)は"ゲーム"というより、いわゆるVR体験アプリケーションの一種。
かつて、日本の青年向け雑誌広告などでよく見られた、札束風呂に美少女と入る、という体験をVRにて行えるものです。
テキストを可能な限り廃する手法を用いて、Steam表示上は日本語を含む多言語に対応しています。
https://steamcdn-a.akamaihd.net/steam/apps/256744142/movie480.webm
基本的にNDA(秘密保持契約)が存在しているSteamの裏側ですが、Valveは2018年12月より、デベロッパーなどが自身のタイトルの売上データを公開することを認めており、
今回kan.kikuchi氏より公開されたデータもそれに基づいています。
データは、同作が発売された2019年4月3日から2019年5月16日までの44日間に渡る内容が集計されており、この期間内には5日間の58%セールも行っています。
結果から言うと、同作の売上は様々な手数料を引く前の時点で1,216本、およそ381,150円の売上になったとのこと。ここからSteam手数料3割を引くと266,805円です。
一方で外税などが引かれることと、Steamではプレイ2時間内であれば可能な「返金」分が含まれていないことには留意です。
参考までに、本作の開発期間はアップデートや審査対応含め449時間、開発費はアセットやVR機代含め145,749円となっています。
国地域別の詳細な内訳については、中国と日本で7割近い売上であることも特徴的。同作に登場する美少女がアニメ調のモデリングであることや、
“元ネタ”が日本的な部分から起こっているのにも大きく関わっているところかも知れません。
https://www.gamespark.jp/article/2019/05/26/89951.html