スマートフォンなどに使用されるタッチセンサー技術に関する情報を、
中国企業に漏らす目的で持ち出したとして、
京都府警生活保安課は5日、不正競争防止法違反(営業秘密領得)の疑いで、
NISSHA(旧日本写真印刷、京都市中京区)の元社員の40代の男を逮捕した。
捜査関係者らによると、元社員は2017年秋ごろ、NISSHAの関連施設で、
同社が開発したタッチセンサー技術などに関する情報を、中国の精密機器会社に漏えいする目的で複製し、
持ち出すなどした疑いが持たれている。
捜査関係者らの説明では、元社員は直後にNISSHAを退職し、この中国企業に転職した。
NISSHAの内部調査で技術情報の不正持ち出しが発覚し、同社が府警に刑事告訴していた。
NISSHAは美術印刷で培った高度な印刷技術を応用し、独自のタッチセンサーを開発。
画面を指で触って操作するスマホやタブレット端末などの普及に伴い、
近年は業績をけん引する主力製品となっている。任天堂のゲーム機などにも搭載されている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190605-00010001-kyt-soci