「男がゲイになりやすい3つの要件」が最新研究で判明! 遺伝か、環境か… 左利きもポイント!?
https://tocana.jp/2019/06/post_99753_entry.html
収集したデータを分析したところ、左利きであること、複数の兄を持つこと、家族の中の同性愛者および両性愛者の存在の3つのすべてがゲイ男性を占う重要な指標になることが示唆された。
具体的にはゲイ男性は異性愛者の男性よりも左利きである可能性が約34%高く、1人以上の兄がいると同性愛者になる可能性が約15%増加していることが突き止められた。
また家族内に同性愛者および両性愛者がいるケースでもゲイになりやすいという有意の関係が認められた。
しかし、注意しなければならないのは、これら3つの指標はそれぞれが独立しているものであることだ。
つまり左利きで年上の兄がいるという2つの要件を満たしているからといって、ゲイである確率がさらに高まるわけではない。
実際、複数の兄を持つゲイ男性のマジョリティは右利きなのである。
またゲイ男性の特徴を示す最大のサブグループは全体の63%を占めるのだが、彼らにはこの3つの指標は1つもなく、客観的には異性愛男性にきわめて近いという。
ともあれ今回ゲイ男性の特徴が示されることになったのは興味深いことだが、では心理学的にはどのような傾向があるのだろうか。
研究チームは同性愛者のサブグループが異なると、心理的な側面も異なることもまた突き止めている。
例えば、先の3つの指標のどれも持っていないゲイ男性は性別適合(gender-conforming)の観念を持っている可能性が高いことを発見した。
この種のゲイ男性は典型的な“男の仕事”、例えば整備士や消防士といった仕事に就く傾向が高いという。
一方で複数の兄を持つゲイ男性はいわゆる“女の仕事”を選ぶ傾向が強くなるという。
では、どうして複数の兄がいるとゲイになる可能性が高まるのか。
研究チームは男児を生んだ母親には出産後にある種の免疫反応が引き起こされることに着目している。
この免疫反応は男児を出産するほどに増加し、その後に生まれる男児の発達過程の脳に影響を及ぼすと考えられている。
そしてこの脳への影響と将来の性的嗜好(sexual preference)に関係があるのではないかということだ。