タイタン探査機「Dragonfly」、原始の地球に似た環境条件の調査に期待。打ち上げは2026年
表面温度-179.5℃の「土星の月」
NASAは、次に挑む大きな惑星間ミッション、「Dragonfly」(ドラゴンフライ=トンボ)を発表した。マーズローバー(火星探査車)サイズの飛行探査機を、土星の月であるタイタンの地表に送り込むというもの。
タイタンには、生命を育む環境があるのではないかとも期待されている。
この探査機は、タイタンの表面をあちこち飛び回り、有機物を豊富に含む地表付近の物質を採取したり、高解像度の画像を地球に送信することになっている。
Dragonflyは、2026年に打ち上げられる。すべてうまくいけば、8年後の2034年にはタイタンに到達する予定だ。もちろん、それまでには、もっと多くの詳しい情報がもたらされるはずだ。
この機体は、もやのかかったようなタイタンの大気の中をパラシュートで下降し、多くの砂丘がある赤道付近に着陸する。表面を調査するためのドリルとプローブを装備し、異郷の地の景観を撮影するための数種類のカメラも、当然ながら備えている。
また、ドローンのような複数のローターを備え、飛び上がって移動することができる。
https://japanese.engadget.com/2019/07/02/dragonfly-2026/