岐阜大職員、温水便座228台無断発注し売却 懲戒解雇
毎日新聞 2019年8月7日 20時07分(最終更新 8月7日 20時11分)
岐阜大は7日、窃盗、詐欺などの罪で公判中の同大職員、北川翔太被告(28)を6日付で懲戒解雇したと発表した。その後の調べで、北川被告は不要な温水洗浄便座228台を無断発注し、大学に納品された後に業者に持ち込み換金を繰り返していた。
大学は警察の連絡で初めて気付いたとしている。
施設環境部施設整備課の職員だった北川被告は2016年5月から昨年12月までの間、岐阜県内の業者に複数回にわたり温水洗浄便座計228台を大学に納品させた。
その後、便座を運び出して別の業者に売却し、代金を受け取ったとされる。大学は業者に対し、計約1600万円を支払っていた。
北川被告は昨年11月から今年1月にかけ、大学医学部棟の教員室内に侵入し、現金計約1000万円を盗んだなどとして、公判中。
記者会見した大藤生気副学長は「警察の窃盗の捜査の中で詐欺が発覚した」と話した。北川被告は被害額を全額弁済したという。【高橋龍介】
https://mainichi.jp/articles/20190807/k00/00m/040/286000c