インドの月面探査機、着陸直前に交信途絶える
【ニューデリー=小峰翔】インド宇宙研究機関(ISRO)は7日未明(日本時間7日早朝)、月の南極付近への着陸を目指した無人探査機「チャンドラヤーン2号」との交信が、着陸の最終段階で途絶えたと発表した。
ISROがデータを分析し、原因を調べている。
ISROのシバン長官によると、探査機は月の上空約2・1キロまで降下したが、その後交信が途絶えた。着陸の成否には言及しなかった。
インドは旧ソ連、米国、中国に次ぐ4か国目の月面着陸と探査による氷の存在の裏付けを目指し、7月にチャンドラヤーン2号を打ち上げた。
月面の極域には、凍った水が保たれている場所があるとされる。
南部ベンガルールのISRO本部で様子を見守ったモディ首相は「国中がISROを誇りに思う。成果は小さくない。常に山あり谷ありだ」と話した。