豚コレラ 「ワクチン接種推奨地域」設定へ
農林水産省はブタの伝染病、豚コレラについて、ウイルスに感染している野生のイノシシが確認され、従来の対策だけではブタへの感染を防ぐことが難しい地域を、
「ワクチン接種推奨地域」に設定し、ブタへのワクチン接種を認める方向で調整に入ったことがわかりました。推奨地域となる県は現時点で9つになると見られ、
有識者会議などでの議論を踏まえ近く正式に決める方針です。
農林水産省は、豚コレラの感染拡大を防ぐため、先週、それまで慎重だった予防的なブタへのワクチン接種を認める方針に転換し、そのための「防疫指針」の
改正などの手続きに入りました。この指針の原案によりますと、基本的な考え方としては予防的なワクチンの接種は原則、行わないとしながらも、国は感染したまま
移動する野生のイノシシが確認され、従来の対策だけではブタへの感染拡大を防ぐことが難しい地域を「ワクチン接種推奨地域」に設定します。
推奨地域に設定された都道府県は、接種を命じる対象区域の範囲や、接種対象となるブタの数などを盛り込んだプログラムをつくり、農林水産省の確認を受けるなどとしています。
国内には現在、100万頭分のワクチンが備蓄されていますが、農林水産省は当初の有効期限が過ぎることで廃棄する予定だった50万頭分のワクチンも有効活用することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190926/k10012100771000.html