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「政治決断で強引に」豚コレラ対応後手に山田元農相が喝!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/262355
豚コレラの拡大が止まらない。とうとう関東で初めて、埼玉の養豚場や野生のイノシシから感染が確認された。これまで岐阜、愛知、大阪、滋賀など中部、関西地方にとどまっていたが、関東での発見はインパクト大。
栃木、群馬など養豚が盛んな関東の豚の数は、約230万頭と全国の4分の1を占める。関東の養豚場が次々と感染したら被害は半端じゃない。
「野生のイノシシが関東までウイルスを運んでいるということです。全国に広がる恐れがあります」(農政担当記者)
関東への拡大を受けて江藤拓農相は20日、豚へのワクチン接種を認めると表明したが、豚コレラが26年ぶりに岐阜市で確認されたのは昨年9月。約1年も“放置”していたのだ。
もっと早く、ワクチン接種を決断していれば、感染拡大は防げたのではないか――。
農水省は「いま思えば、もっと早く決断しておけば、状況は良くなったのかもしれませんが、『清浄国』のことも含めて、当時はベストの選択をしたと思っている」(消費・安全局動物衛生課の担当者)と答えた。
ワクチンの成分は毒を弱めた豚コレラウイルスで、免疫を高めて感染を防ぐ。一度使うと国際機関から「清浄国」を外され、長期間、輸出ができなくなる。このため、農水省はワクチンなしの対応を取ってきたが、裏目に出てしまった。
しかも、これで全面解決に向かうわけではない。接種地域は豚コレラの発生地周辺が中心で、全国展開しないからだ。前出の担当者は「人員や資材の制約の他、特に発生していない県などから合意を得るのが難しい」と理由を明かした。
2010年3月から宮崎で流行した牛や豚の「口蹄疫」は、5月にワクチン接種の政治決断がなされ、7月に終息した。ワクチン導入を決断した、当時の農水副大臣・山田正彦氏(同年6月から農相)は、豚コレラの対応について
「何をモタモタしているのか」と声を荒らげ、こう続けた。
「地域限定の接種ではダメです。野生のイノシシがウイルスを運ぶ以上、どこでも発生する可能性があるからです。今からでも遅くないので、本州全体でワクチン接種すべきです。
反対はあるでしょうが、私の時は、反対する当時の東国原知事や市町村長を一人一人説得して回りました。納得してもらうことが前提ですが、大臣が政治決断をして“強引”に進めるべき問題なのです」
辺野古基地や陸上イージスなど強引な手法が得意な安倍政権。本当に「強引」が求められる時に、腰が引けるとは使えない政権である。