NBAヒューストン・ロケッツのゼネラルマネージャーがツイッターに香港の抗議活動を支持する投稿をしたことから、
中国企業などがこれに猛反発し、相次いで取り引きを中止すると発表したほか、
国営テレビも試合の放送を取りやめるなど影響が広がっています。
ヒューストン・ロケッツのゼネラルマネージャーは4日、自身のツイッターに「自由のために闘おう香港とともに立ち上がろう」というメッセージを投稿しました。
投稿はすぐに削除されましたが、ヒューストンにある中国の総領事館が抗議する声明を出したほか、
中国の銀行やスポーツウエアブランドなどがチームとのスポンサー契約の見直しや商品の販売などの取り引きの中止を相次いで発表しました。
国営の中国中央テレビも試合の放送を取りやめるとしています。
中国版ツイッターのウェイボーには、「ロケッツの試合を21年見てきたが、私はまず第1に中国人だ」とか
「ゼネラルマネージャーの謝罪か解雇を求めよう」といった声が投稿されています。
批判の広がりにチーム側は「ゼネラルマネージャーの投稿はチームとは無関係だ」と釈明するなど、火消しに追われています。
「香港の抗議支持」NBAロケッツのGMに中国企業など猛反発
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191007/k10012115641000.html
中国国営中央テレビは8日、中国で行う米プロバスケットボール協会(NBA)のプレシーズンマッチの放送を中止すると発表した。
アダム・シルバーNBAコミッショナーの香港問題に関する発言を不満としたもので、
NBAとの協力交流も全て見直すとしている。
問題の発端は、NBAのヒューストン・ロケッツのダリル・モーリー・ゼネラルマネジャー(GM)が4日、
香港での抗議デモへの支持をツイッターに投稿したことだ。
シルバー氏が投稿に理解を示したと一部メディアで報じられ、中国側の反発がさらに強まった。
来日中のシルバー氏は8日、さいたま市内で記者会見し、
モーリー氏の投稿について「表現の自由を行使したことについて(NBAとして)謝罪するものではないが、
中国の人々の気持ちを害したことは残念に思う」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20191009-OYT1T50146/