浪人なんて怖くない 多浪の会、14浪の猛者もいるよ
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小若理恵2019年11月28日10時00分
https://www.asahi.com/articles/ASMCQ3DC4MCQPTFC002.html
「大阪大学多浪の会」の皆さん。「浪人は、自分を見つめ直す貴重な時間」と人生の目標をもって、たくましい=2019年11月8日午後、大阪府豊中市、滝沢美穂子撮影
「まだまだ勝手に関西遺産」
高校の時にあこがれた同級生は2浪して医学部に進んだ。私は卒業後、東京の大学へ。淡い思いは届かなかった。
今、彼に聞いてみたい。どんな気持ちで浪人時代を過ごし、その後の人生は充実していますか。
彼の気持ちを代弁してくれそうな団体に出会った。「大阪大学多浪の会」。
2017年4月に発足した阪大の非公認サークルだ。入会資格は2浪以上。
現在、OB・OGを含めて52人が所属する。浪人年数は合計136浪。14浪の猛者もいるが、メンバーもめったに顔を合わせない。
会長は大学院修士2年の伊藤慧(けい)さん(27)。医学部をめざしたがかなわず、3浪の末に理学部に入った。
ある日友だちから、2浪して「おっちゃん」と呼ばれている法学部生を紹介された。「こっちは2浪どころじゃないぞ」と意気投合した。
メンバーが盛り上がる「多浪あるある」とは。そして悩みも。回り道は人生の味わい。パン屋「タローパン」と謎のコラボも。
年齢を明かすと同級生が急によ…