MAZDA3に載って12月5日に発売されるSKYACTIV-Xは、ガソリン圧縮着火エンジンのファーストステップであることを差し引いて考える必要がある。
洗練の余地、効率向上の余地は大いに残っており、それはマツダの技術者も自覚している。
先の姿は見えており、「その実現手段を具現化しているところ」と、開発に携わる井上淳氏(マツダ株式会社 パワートレイン開発本部 エンジン性能開発部 第2エンジン性能開発部 アシスタントマネージャー)は説明する。
「良く走る。楽しく走る。そうして走った結果、燃費も良かったねと。すでに、(ファーストステップでさえ)かなり燃費のいい領域を広げています。 (箱根・十石峠の試乗会場周辺を)実際に走ったデータの比較をしていますが、従来の2.0ℓ(SKYACTIV-G 2.0)に比べて2割くらい燃費がいい。
このあたりは(アクセルペダルを)結構踏み込んで高回転側を使うので、従来の高圧縮比エンジンだと燃費がどうしようもなくなる運転シーンでさえ、しっかり燃費が出ている。私たちの狙いはあるレベル実現できていると思っています」
確かに、井上氏の言うとおりだ。
しかし、過渡で踏み込んだときにもう少し、頼もしくなるような押し出し感が欲しいとも感じた。
その点については開発者側も重々承知しているし、道筋は見えていると話す。
https://motor-fan.jp/article/amp/10012619