新型コロナウイルスの肺炎が拡大を続けるなか、道内の観光地でも人出や売り上げに深刻な影響が出ています。
例年、この時期には中華圏の旧正月「春節」で多くの中国人観光客で賑う函館朝市。
新型肺炎の拡大でキャンセルが相次ぎ、店は閑散としています。
「100人、200人単位(のキャンセル)だと思います。それが毎日なので。いつまで続くのかわからないし」(食堂の店員)
国内の観光客が少なくなるこの時期は、中国人観光客への期待が大きく、市場の人たちは、まさかの事態に肩を落とします。
「かなりダメージがあると思う。商売自体がやっていけないのでは」(海産物店の店員)
また、函館朝市では、感染予防のため、従業員にマスクの着用を呼びかけていますが、ここでも思わぬ弊害が出ています。
「私たちも(感染を)気をつけるでしょ。でもマスクしながらの商売はだめだわ。ばあちゃんのキャーっていう声が出ないから」
(海産物店の店員)
「毎年この季節は中国からの観光客でにぎわう釧路の和商市場ですが、きょうはこのようにイートインスペースにもは
空席が目立っています」(金澤航記者)
釧路の台所、和商市場も新型肺炎の影響をもろに受けています。
「お客さんが少ないのでネタが乾いちゃって…」(店員)
昼を過ぎても台湾とシンガポールの観光客がわずかに訪れる程度で中国からの観光客は…。
「きょうは(中国からの客は)ゼロですね。売り上げはありましたけど、3分の1くらいじゃないですか?この春節は無理ですよね」
(海産物店の店員)
拡大を続け、収束が見えない新型肺炎。
道内各地の観光地が対応に頭を悩ませています。
http://news.hbc.co.jp/83c892c3cc55adb687fb2884d12c733c.html