森友学園 きょう前理事長らに判決予定 延期の可能性も
2020年2月19日 5時25分森友学園問題
森友学園の籠池前理事長と妻が国などの補助金をだまし取った罪に問われている裁判は19日、判決の言い渡しが予定されています。
ただ被告側が「検察の求刑に前提事実の誤りがあった」と主張していることから、裁判所が判決を延期する可能性もあります。
森友学園の前理事長、籠池泰典被告(67)と妻の諄子被告(63)は、小学校の建設工事や幼稚園の運営をめぐり、国や大阪府、大阪市の補助金1億7000万円余りをだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われています。
去年3月から大阪地方裁判所で行われてきた裁判で、前理事長は不正の一部は認めた一方、そのほかは無罪を主張し、「口封じのための国策捜査だ」などと、検察や安倍総理大臣への批判を展開してきました。また妻は全面的に無罪を主張してきました。
これに対し、検察は去年10月、「夫婦一体となった悪質な犯行で、府や市の補助金は弁済されていない」として2人に懲役7年を求刑し、法廷での審理がすべて終わっていました。
しかし被告の弁護士によりますと、実際には補助金はすでに一部が弁済され、残りも弁済計画が提出されていたということで、19日は午前10時に予定されている判決の言い渡しの前に、いったん審理が再開される見通しです。
被告側は「検察の求刑は前提事実が間違っていた」と主張していることから、裁判所が判決を後日に延期する可能性もあります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200219/k10012290981000.html