米でインフルエンザが猛威、死者1万人超
世界中の関心は「新型コロナウイルス」に集まっているが、米国ではインフルエンザが猛威を振るっていることも忘れてはならない。
米疾病対策センター(CDC)の発表によると、2019/20年のインフルエンザシーズン中、
1月25日までに少なくとも1900万人がインフルエンザに罹り、このうち18万人が入院し、死亡者数は1万人を超えた。
さらに、2月8日現在では、感染者数は2600万人となり、25万人が入院し、
死亡者数は1万4,000人に上る(CDC発行の「Weekly U.S. Influenza Surveillance Report」より)。
一方、確認された新型コロナウイルスの感染者数は、米国では12人、中国本土では約3万1,000人とされている。
(なお、2月19日現在、厚生労働省の発表によると、米国での感染者数は15人、中国の感染者数は7万4,185人、死亡者数は2,004人となっている)。
米クリーブランド・クリニックの感染症専門医Alan Taege氏は「インフルエンザの方が、新型コロナウイルスよりも感染力が強く、感染者数ははるかに多い」と話す。
米マウントサイナイ・ヘルスシステムのBernard Camins氏は「インフルエンザは身近な感染症であるため、その危険性は軽視されがちだが、
今シーズンは感謝祭(11月第四木曜日)の前後から流行り始め、流行レベルも深刻だ」と説明している。
なお、CDCは例年、米国のインフルエンザによる死亡者数は最低でも1万2,000人と予測しているが、
2017/18年のシーズンには4500万人が感染し6万1,000人が死亡している。
Camins氏によると、インフルエンザウイルスは変異しやすく、抗原性が変化して、人間の免疫力では対抗しきれない新しい型が出現することがある。
そうなると事態はさらに悪化するという。例えば、2009年には、新型インフルエンザウイルス(H1N1)が出現し感染が拡大。
同年にこの新しいウイルスによって死亡した人は15万1,700〜57万5,400人と推定されている。
インフルエンザウイルスは常に変異を繰り返し、感染力を高めているため、公衆衛生当局もそれを先読みして対策を講じなくてはならない。
一方、コロナウイルスにもさまざまな種類があるが、致死性が高いのは、そのうちのほんの一部だという。
以下ソース
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