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「われわれは新自由主義だからこの政策を採りましょう」というようなことは現実にはありえない。政策と思想とは違うのです。
私のことを「市場原理主義者」と批判する人がいるのは承知しています。しかし「原理主義者」と決め付けられればどんな人でも悪者になります。私が市場原理主義者なら、市場がすべてを解決すると信じ込んでいることになるでしょう。そんなことはありえません。
たとえば私は小泉純一郎内閣の金融担当大臣として、金融危機の沈静化につとめました。そのときにやったのは規制の強化です。銀行への規制やルールを強化したから、不良債権処理ができたのです。
「小泉・竹中は規制緩和一辺倒の市場原理主義だった」と決め付ける人がいますが、それは議論の出発点から間違っていることになります。
https://president.jp/articles/-/3265