日本の文化や日本人の習慣には中国文化から影響を受けたものが数多く存在する。日本はかつて多くの事物を中国から学んできたため、かつての中国は日本にとって「師」のような存在だったと言えるだろう。
しかし、現代の日本と中国は師弟のような関係にはないため、一部の中国人は「現代の日本人はなぜ古代の中国人は尊敬しても、現代の中国人を尊敬しないのか」と疑問を抱くこともあるようだ。
中国メディアの捜狐はこのほど、日本人は宋の時代より前の中国人は尊敬しても、それ以後の中国人をなぜ尊敬しないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。
記事は、日本人は宋の時代より前の中国人を尊敬しているという話は「確かに道理に適う」と主張し、西暦960年から1279年まで続いた宋の時代の前後の中国人は「確かに同じではない」と主張。
宋の時代よりはるか前の「春秋時代」の中国人は生気に満ち溢れ、品格もあったとしたほか、漢や唐の時代の中国人は自信に満ち溢れ、同時に優雅であったと主張する一方、
宋の時代より後の「明」や「清」の時代の中国人は創造力に欠け、惰弱であったとし、「まったく同じ民族とは思えないほど違っているのは事実である」と論じた。
たとえば「春秋時代」では孔子のような思想家が生まれ、強きを挫き、弱きを助ける「侠客」としての文化が最も花開いた時代であったと指摘。
また、唐や宋の時代は思想面での飛躍はなかったものの、文学や芸術が発展した時代だったと指摘する一方、明や清はそれまで積み上げてきたものが崩壊した時代となったと主張。
現代の日本人が古代の中国人は尊敬しても、現代の中国人を尊敬しないのにはれっきとした道理があるとし、「同じ炭素からなる物質であってもダイヤモンドと黒鉛がまったく異なるように、
同じ中国人であっても、古代の中国人と現代の中国人はまったく別物」であると主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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